DCSシステムの試運転スキーム

現場でのコミッショニング作業は、主に使用するシステムソフトウェアの確認、アプリケーションソフトウェアの構成確認および機能テストです。 1. 電源投入前の点検 ケーブルの絶縁抵抗は要件（5MΩ以上）を満たしています。 ケーブルの絶縁抵抗試験記録を確認し、必要に応じて抜き取り検査・測定を行ってください。 すべての電力線、信号線、通信バスが正しく接続されていることを確認してください。 コントロール ステーション、コンソール、エンジニア ステーション、その他のマシン ラック内のカード、アダプタ、およびそれらのインターフェイスのモデルと位置が正しいこと。 各カードのプリセットノブの位置は正しいです。 電源ユニットとカードの電源スイッチは「OFF」の位置にあり、すべてのヒューズは正常です。 キャビネット内のすべての接続ネジは緩みなくしっかりと固定されている必要があります。 接地システムの接地抵抗試験: L 制御室の接地板から「MG」および「CG」接地母線を取り外し、接地抵抗計でベース接地抵抗を測定し、設計要件を満たすこと（10Ω未満）。 L マルチメーターを使用して、各キャビネットの接地バスバーがそれぞれ「MG」および「CG」接地プレートに接続されているかどうかを確認します。 L 「MG」と「CG」の間で測定された絶縁抵抗は、GBJ93-86 の要件 (5M Ω 以上) を満たす必要があります。 UPS電源テスト: L 電源パネルと電源スイッチが両方とも「OFF」の位置になっていることを確認してください。 L 電気担当者は、UPS を動作させ、計器電源パネルの主電源スイッチに送信する前に電圧を測定し、220VAC ± 10%、50Hz ± 2% であることを確認する必要があります。 L 電気担当者は UPS の連続テストを実施する必要があります。 (全負荷を使用した後、テストを繰り返します。バッテリーの電力供給時間は 30 分以上でなければなりません) 2. 電源投入テスト 各キャビネットとコンソールで次の電源投入テストを 1 つずつ実行します。 L 電源パネル内のキャビネットの電源スイッチを「オン」の位置に置き、キャビネットの主電源スイッチの前の電圧をデジタル マルチメーターで確認します。これは 220 ± 22VAC であるはずです。 L 筐体内のすべてのカード（電源カードを除く）がカードホルダーから抜かれていることを確認し、主電源スイッチ、電源ユニット、電源カードの電源スイッチを順に「ON」にし、DC電圧を測定します。デジタル電圧計を使用して出力し、製造元の指示の要件 (5.1 ± 0.02V、-12 ± 0.3V、12 ± 0.3V、24 VDC) を満たす必要があります。 許容偏差範囲を超えている場合は調整してください。 L 2電源の手動切替テストを実施します。 L すべてのネストされたファン、信号コンバーターファン、ハードディスクドライブファン、キャビネットトップファン、ドアファンなどの電源をオンにします。すべてのファンが正常に動作することを確認します。 L 電源警報回路が動作しているか確認してください。 3. システムの起動とロード L エンジニアステーションの起動手順。 L オペレーションステーションの起動手順。 L コントロールステーションの起動: 電源投入後、システムステータス画面を呼び出し、ステータスが正常であることを確認します。 L ロード操作。 各ステーションの積み込み手順については説明書をご覧ください。 4. システム診断と冗長性テスト ① システム診断画面を呼び出し、駅単位、駅単位の診断・点検を実施します。 ② システムのさまざまな冗長モジュールについて、人為的に障害をシミュレート（電源を切る、電源プラグを抜く、カードを挿入するなど）し、待機モジュールが指定時間内に動作できるかどうかを観察し、切り替えプロセスを観察します。コンソールで を確認し、自動切り替えプロセスが正常であるかどうかを確認します。 L 通信冗長性テスト L デュアルコントローラーの冗長テスト L 運用ステーションの冗長性試験 L プリンターのホットスタンバイテスト 5. 画像テスト 1) フローチャート画面テスト: a) プロセス画面は P&I 図形式で表示され、ページ数と画面内容が構成要件を満たしていること。 b) 画面の静的表示検査: ※タイトルの位置、色、文字説明をご確認ください。 ※グラフの形、大きさ、位置、色。 ※プロセスパイプラインの幅、位置、色、入口出口継手。 *測定変数のシンボル、テキスト、サイズ、位置、色。 ※機器信号の矢印、幅、位置、内容。 ※ページ接続記号の形、大きさ、位置、色、矢印。 ※工学計測ユニットは設計要件を満たしている必要があります。 c) 画像の動的表示検査: ※測定変数の変動値はシステムが認識できる精度の範囲内である必要があります。 ※バルブやポンプの動作状態の色の変化。 *アラームのステータスは変化するため、正しい優先順位を設定する必要があります。 d) フロー画面からループを選択し、設定値、制御モード（自動/手動）、手動出力を調整します。 2) 一般的な画像テスト a) 概要画面が構成データテーブルに従って構成されていることを確認します。 b) 全体像の各領域でグループとユニットの構成が正しいことを確認します。 3) 集合写真のデバッグ a) グループ画面のループが全体図で説明したグループと一致していることを確認します。 b) すべての測定値、設定値、アナログおよびデジタル出力が正しく設定されている。 c) 設定値、制御モード、出力を変更するテストを実施します。 d) デジタル回路やプログラム回路の集合写真については、その状態を変更することで、観測ブロックの色や状態表示情報の変化が構成要件を満たすこと。 e) 選択可能な機能の構成を確認します: 上下限警報、偏差警報、出力制限、調整パラメータ、停電再起動モード、カスケードまたはフィードフォワード ループ情報、フィルタ パラメータ、およびループまたはデジタル プログラムに関連するその他の情報。 6. 操作キーボードの機能テスト 1) オペレータが直接操作するファンクションキーが正常に動作することの確認、各種表示の呼び出し、各回路の操作（制御モード、設定値、カスケード設定、出力信号調整等を含む）、アラーム確認、各種機能の実行プリンター。 2) キーロックまたはパスワードにより起動されるオペレーターキーボード機能が正常に動作し、測定レンジ、警報値、出力信号制限値などを変更できることを確認します。 7. プリンター、複写機のレポートテスト 1) オペレーションステーションから指定された情報をプリンタが印刷できることを確認します。 2) アラームの印刷が自動的に行われ、そのシーケンスがアラーム概要画面と一致していることを確認します。 3) 「確認」または「復元」時刻の印字が実際の発生時刻と同じであることを確認します。 4) アラームの数が印刷速度よりも速い場合、アラームの印刷が失われないことを確認します。 5) プリンタに障害が発生した場合、この期間内のアラーム ポイントが修理後も正しく印刷できることを確認します。 6) PLC からの連動アラームが、指定したグループ（連動全体をグループ分け）の最初の信号表示、分解能 300ms であることを確認します。 7) コピー機能が各 CRT 画面に表示される任意の画像をハードコピーできることを確認し、テスト中に各 CRT に少なくとも 1 つの画像をコピーする必要があります。 8) 設定したフォーマットでレポートが印刷できることを確認します。 9) 時報、シフトレポート、日報、月報の自動印刷機能を確認します。 10) レポートデータが最初の 30 時間の瞬時値、平均値、累積値（時間平均値を含む）であることを確認します。 8. システムレコーダーテスト レコーダーがプログラムされており、その機能が設計要件を満たしていることを確認します。 各レコーダー (3 件の記録) に少なくとも 1 つの入力信号を追加して、設定されたチャンネルで記録できるかどうかを確認します。 9. DCSチャンネルテスト 上記の DCS 構成と機能テストの後、100% チャネル テストを実行します。つまり、I/O 入力端からの信号を追加し、オペレーション ステーションの CRT 上の指示値を観察し、オペレーション ステーションからの出力信号を確認します。そしてI/O出力端の出力値を測定します。 偏差は精度要件 (クラス 0.2) を満たさなければなりません。 テスト方法: 回路図に従って、入力信号と出力信号がアナログ量、デジタル量、熱電対、熱抵抗などのタイプに応じてグループ化され、デバッグされます。 試運転中は、回路分岐、表示、記録、アラームなどの同時テストに注意してください。 各ループ (またはその一部) をデバッグした後、カラー ペンでループをマークし、時間内にデバッグ レコードに記入します。 シーケンスとインターロック回路のテスト: 論理図と入力信号に従ってシーケンスとインターロック動作をチェックし、設計要件を満たしていることを確認します。 そうでない場合は、シーケンス テーブルの構成を確認してください。